幸せの彼方【完】

1/9 レイラside



ワルガクに入学してから約1ヶ月…


「……では、これで本日のSHRは終わりぃ〜解散!
バァ〜イ バイ」


こんな県下イチの問題学園、ヤンキー学校には珍しく1ーA担任は26歳女性【コザワ カオリ】…

小柄で細身の彼女は見かけと違い空手黒帯の有段者…軽いノリの挨拶にも誰も文句を言わずどちらかというと生徒と友達感覚でみんなに慕われている


「カオリン先生バイバイ!!」


レイラは担任に挨拶を交わすと1ーAの教室を後にした。

「ラ-ン、ヒロ君 帰ろ!」

1-Dの教室を覗くとランがアラシ君とレン君、ヒロ君で…ケンカ?


「…絶対に海だって!山なんてイヤだぁ!!」


「バァーカ!海なんてのは夏だろがぁ!!今の時期は山に限る。なぁ?」

アラシ君のフリにレン君は呆れたように頷く…

最近ランはアラシ君やレン君とよく一緒にいる。同じクラスだからかもしれないけど…


レディースやってたりすると仲間以外の女子は仲良くならない…男子でもそうかなぁ?



アラシ君、レン君は暴走族でも何でもないみたいだし、それにランとアラシ君はいつも口ゲンカや嫌みの言い合いしてるけど、漫才みたいで見てて楽しい(笑)



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