生徒会室から屋上に来てどれくらいの時間が過ぎたかなぁ。




何も考えず、ただ空を眺めてる…そんな時間が好き。




誰にも干渉されず、誰にも気を使わず、1人の世界。




今にも降り出しそうな曇はどんどん暗くなってきた…そろそろ教室に戻ろうと腰をあげたその時。




バンッ「……何しやがんだァーコラァ！」




勢いよく開いた扉、と同時に始まった乱闘。




扉からは死角の奥に居て良かった…でも暫くは動かない方イイかなぁ



聞こえてくる声からして、4・5人の男子。




肉がぶつかり合う音、呻き声に怒鳴り声…直接見なくても頭の中に映像が飛び込んできそうなほど想像が付く……




もっと早くに屋上から出とけば良かった…真っ暗な空をぼーっと見上げながら目一杯大きくため息を吐く。




だから、あっという間に喧嘩が終わってた事も、一つの足音がゆっくりと近づいて居た事にも気付けなかった。










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