Trust-崩壊
[1月28日](1/14)
.....128日。この日は歴史に刻まれる1日になるだろう。俺はその時確信した。



「ぉ...て! 起きて!!!」


「ん....朝か......
俺は透き通って消えてしまうような可愛らしい声に起こされた。


「朝ご飯作ってあるからしっかり食べてね。学校の支度もしちゃってね!」


「わかってる.....今からやる。」
この騒々しい女性は、"アイラ"俺の家のアンドロイド。つまり人によって作られた人間だ。幼い頃に両親を亡くした俺に国が手配してくれた家庭用アンドロイドだ。不自由がある人、1人では生活が難しい者にこの家庭用アンドロイドが国から支給されている。


「今日は128日か.....


そう。128日はアイラが家に来た日。つまり記念日なのである。


(帰りにアイラが好きなバラでも買って来てやるか..)
俺はそんなことを思いながら、わざと思い出さないふりをしながら家を出た。


「いってきまーす!」
俺はいつも通り大きな声でアイラに言った。


「うん。行ってらっしゃい。」
アイラはどこか悲しげな声で言ってきた。
多分誕生日を忘れられてると思っているのだろう。全くアイラ子供だな。アイラの容姿は中学生のような幼い顔にグラビアアイドルのような豊富な胸が際立って目立っているという とても理想的な容姿だ。 年齢は俺の一個下の16歳だ。性格も子供らしいので誕生日を忘れられたことがショックだったのだろう。


「今日はアイラのた〜んじょうび〜。」
俺は鼻歌混じりにアイラに聞こえるように家を出て言った。


「行ってらっしゃい!!!」
さっきとは全く違う元気な声でアイラは言ってきた。





---俺はその時のことを一生後悔するだろう。----
















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