死神のメモ帳
[II雨&ラビット side 迫り来る危機](1/4)

「起きろ」

そう言われ目をさますのは雨、食事は最低限なもので少しずつやせ細っている。

と牢の前に座り込んだ男ラビットが食事係を睨む。

「ふざけるな、お前らこんなものじゃ満足にも食べさせてあげれない。」

「ひっ、化け物め、俺らだって農場関連の管理がなくなってあたふたしてんだ。食物関連で足りなくなったらどうする。」

その男の言葉にさらに眉間にシワを寄せる
雨の用心棒ことラビットにすぐさま

「いいのよラビット私はこれでいいわ」



しばらくして男がいなくなった後ラビットが口を開ける。

「なんなんだあいつら、管理者がいなくなったのはお前がメイルを追い出したからだろ」

と悪口を呟くが雨さんの前で失態をしたと後悔する。

「貴方はいえ、貴方も曲がってるわね。その正義の心は合ってるようであってないのよ。」

首をかしげ雨の言葉に耳を傾ける。

「もしも貴方が一般人の立場だったらどう思う?一度襲われた主犯格をのうのうと仲間にするなんて普通はできないわ。貴方達だって信用してるかどうかなんてー」

「私は信用してますよ、変態紳士としてね」

即答、それに少し細い笑顔を見せる。

ラビットはそれをみて尚更雨さんは自分が守ると心に決める。

ラビットはあの日から中に入れてもらう代わりに街を守る責務を押し付けられた。

「ラビット、南東だ早く行け」

そう言われるとラビットが立ち上がる。

「また話を聞かせてくれ雨さん」


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