▲ 嘘 と 言 葉 が 最 大 の 武 器 ▼
[▷ 浮 気 者 滅 べ ](24/24)
「 中岡、今日はありがとう。もう大丈夫だよ。」
私がそう告げれば、彼女は笑顔で頭を下げた。
「 ありがとうございます。お二人と出会えてよかった。私、もう一度頑張ってみます。」
私たちはこちらこそ、と御礼を告げ彼女を見送り帰路に着いた。
「 なにしたの?」
「 電話してたマサヤって奴の連絡先確認して、あと彼奴の持ってるアカウントを乗っ取った。そしてこうです。」
愛香は私にスマホの画面を見せてくる。そこにはストーカーくんのであろうSNSのホーム画面。
愛香は手早くストーカーくんの恥ずかしい写真や、メールの内容などをアップすれば、満足そうに鞄の中へとそれをしまい込んだ。
「 いやあ、それにしても夢叶があんなに情に熱いとはね。」
「 熱いか?私は当たり前のこと言ってるだけ。あと愛香私のこと好きすぎ、きもい。」
「 ひっどい!」
愛香はスッキリしたのかそんな会話をしつつも、笑顔でありがとう、と呟けば私に何やら袋を差し出す。
「 なにこれ 」
「 御礼 」
中身を見ればなにやら不穏な雰囲気の個体。
「 力作のオトナの玩具!」
「 いっらねえ!」
翌日、彼のアカウントが炎上したのは言うまでもない。
そして私がその貰った玩具を、彼女の机の中に仕掛けたのも、言うまでもないことである。
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