CRISIS。
▽1.(1/16)
「や、まと……くん……?やっ……!」
「黙って。」
怯える彼女を押し倒した。
目に涙なんか溜めちゃって。
そんなに俺が怖い?
プルプルと震える彼女に笑いかけた。
「日和?」
名前を呼べば、彼女は俺を見上げた。
あぁ、壊してやりたい。
めちゃくちゃにして、俺だけのものにしたい。
だけど、それは出来ないから。
「お前なんか嫌いだよ」
俺が放った言葉に、涙が零れ落ちた。
「じゃ……なん、で……こん……なこと……」
「傷付けるために、決まってるじゃん」
……違う。そんなわけない。
でも、言えるわけない。
俺のものにしたいなんて。
「っ……うぅ、」
泣いている彼女の腕を固定し、服を捲り上げる。
「やっ、や……めて……!」
「やめるわけないでしょ?」
彼女の小ぶりな膨らみに触れる。
「……ん、……っ!」
あぁ、愛おしい。
なんでこんなに可愛いんだろう。
なんでこんなに綺麗なんだろう。
なんで、俺のものにならないんだろう。
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