君と描き出す未来
[ep13](1/3)
千晃side

真ちゃんから抱きしめられた日から
1週間が経った。

私と真ちゃんは
お互い気まづいのか仕事以外ではあまり喋らなくなった。

少し壁が出来た、

そんな気がした。



:ねぇ千晃、真司郎となんかあった?

実彩子と私はランチをしていた。

:ん?何でもないよ?どうして?

:最近真司郎と千晃の様子おかしいからさ?
なんかあったのかなって、、

なんで実彩子にはすぐバレるんだろう。

:んー?真ちゃんにあの事全部話したんだ、、

あの日あったことを全て実彩子に話した。

:なんで教えてくれなかったの?
私そんな頼りない?

実彩子は少し寂しげにそう告げた。

:頼りなくなんかないよ、、
もう皆に心配かけたくないだけ、、

:私にくらい心配かけさせてよ、、
私は千晃に幸せになってもらいたいんだから、、

そう言って実彩子は私の手を握りしめた。

:ごめんね、、実彩子。
真ちゃんとあの日からなんか気まづくて
仕事以外の話は一切しなくなったし
なんか壁が出来た気がして、、
守りたいって言ってくれたのは正直凄く嬉しかったんだ、、

最近の真ちゃんは仕事以外のこと以外なにも
喋らなくなった。

守りたいと言ってくれたのに
なんだか避けられてる、

そんな気がしていた。

:んー、、真司郎のことはよく分からないけど、
千晃は真司郎のことどう思ってるの?

私は実彩子の言った事を理解した。

きっと私は真ちゃんのことが気になっている。

けれどまたあの時みたいな恋愛をしたくない私は
それを行動に移せてないんだと、、、


:千晃、、もしかしてあんた
真司郎のこと好き???


実彩子に言われ私は確信した。

私は真ちゃんのことが好きだ。

あの日抱きしめられた日。

この人を離したくない、、

そう思った。




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