君と描き出す未来
[ep8](1/2)
真司郎side

直也君と秀太と向かった居酒屋は
昨日プレゼン終わりに飲み会をした所と同じ居酒屋だった。

半個室へ通された俺達はお酒を頼み乾杯をした。

:とりあえず乾杯するか!

秀真:カンパーイ!

:で、真司郎はこっちの仕事慣れた?

:まぁ少しは慣れたな!標準語には慣れへんけど!(笑)

:俺も九州から出てきたばっかの時は慣れなかったな!

:まぁそうだよな!そのうち慣れるさ!!
で、千晃とはどう?上手くいってる??

直也君は真面目な顔で聞いてきた。

:正直俺 ちあちゃんのことあんまりよくわからんねんな。
皆に天使て言われる程可愛いのは分かるけど
そこまで凄い子に見えへんし、仕事も俺より
出来るようには見えへんし
なんでちあちゃんが教育係なん?

この1ヶ月間ちあちゃんと仕事していても
俺より仕事のペースは遅いし遅刻しそうになったり
資料は忘れそうになったり
正直お荷物と感じてまうことが多かった。

:うーん。まだ千晃は真司郎に素の千晃を見せてないんだな。

そういい直也君は御手洗に行くといって席をたった。

:なぁ秀太。どういうことなん?
素のちあちゃんってなに?

秀太は一瞬悲しそうな目をして語り出した。

:これは俺から聞いたってゆったらだめだよ?
千晃は入社当時今までとは比べ物にならんくらいモテた。
毎日毎日男子社員から告白されては振って、、
の繰り返しだった。
でもある時千晃に彼氏が出来たんだよ。
違う部所のまぁまぁモテる社員。
普通にお似合いだと皆が思ってた。
でもある時その幸せな時間はひっくり返った。

:ん、どういうこと?

:千晃のその彼氏は結婚してた。
千晃はその不倫相手だったってわけ。
でその不倫が奥さんにバレて千晃はその奥さんから
毎日毎日嫌がらせを受けてた。
俺達は知らなかった。
千晃の彼氏に奥さんがいたことも
嫌がらせを受けてたことも。
普通に会社に来て周りには笑顔を振り撒いていたから。
で、ある時事件が起きた。


秀太の話に夢中になっていると
御手洗から帰ってきた直也君の隣には
宇野ちゃんがいた。





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