邁進ランドにかける原液
[第9章](1/5)

やっとだ

ここまで来れば誰も追ってこない。

失うものも何も無い。

最近、学校が楽しい

高校が一番たのしいと思ってた

でもそれを超えてきた

今が一番たのしい

人見知りも克服した気がする

ていうか人見知りだと思ってる奴は、みんな人見知りだと思い込んでるだけな気がしてきた

って誰かが言ってたんだっけ?

隣の席の奴とは大抵仲が良くなる
全くその通りだ

衛生系の学科で初めて左隣の女子と話した

グループワークがこんなに楽しかったことはないってぐらい。

飯時になれば一緒に弁当を食べるくらいには

仲良くなっていた

向かいで不意に青いフレームへ手をかけた

あ、まつげ長い

「メガネ、外した方がいいじゃんカツキ。」

互いにこの場所で馴染もう

そんでたくさん友達つくるぞ

カツキは屈託無くとても嬉しそうに笑った。




- 41 -

前n[*][#]次n
/88 n

⇒しおり挿入


[編集]

[←戻る]