モブ側ラブストーリー
[可愛い奴は旅をしない](1/18)


翌日、私が一番嫌いな曜日、月曜日。

いつも通りの月曜日を過ごしたその放課後、私はある人物を呼び出した。


「宮下さん!」


笑顔で私に駆け寄ってくる、色黒好青年。そう、高橋さんだ。


お待たせ、こんなとこ呼び出すなんて告白の返事?」


いや、こんなとこっつってもここは食堂の外のトイレ前だ。放課後は人通りが少ないから
都合がいいのだ。

告白の返事だと分かっててやって来た割には彼は笑顔だ。まさか、この私の雰囲気を感じてもなおイエスを期待しているのだろうか。


「あの、私、好きな人がいるんです」




「だから、あの何度もお伝えした通り、私高橋さんとは付き合いません」

……


高橋さんの目は、見れなかった。


それって、朝日だよね?」

………な、いや、違います」


一瞬、図星を突かれた気になったが図星じゃねえ。私が好きなのは、私が今好きなのは朝日じゃねえ。


「え?じゃあ誰?」

「高橋さんの知らない人、です」

「朝日じゃないの?」


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