この恋、確率0パーセント
 
 


この恋に可能性はありますか






 





誰かが言っていた。
伝わらない想いなんてない。
ねえ、それが本当なのなら
私のこの想い伝わりますか?








私の片想い相手は

クラスのムードメーカーで

いつも話の中心にいて

笑顔が素敵な人。

地味な私がそんな彼に

恋をするのに時間はかからなかった。


クラスの女子はいつも

恋の話で盛り上がる。

私はそれを横目にいつもの

定位置、窓に寄りかかる。



今日もこっそり彼を盗み見。

まあ、こっそりしなくても

私の事なんて誰も…。



そう思ってると、彼が振り返る。

目線の先にはきっと私。

だけどすぐに目をそらす。


馬鹿だよね。私を見るわけないのに。


彼が見ていたのはきっと空。

ううん、空に違いないと確信している。




そんな毎日が続き卒業が明日となる。


卒業にむけてみんな頑張ってるのに


私は1人窓を見つめる。


そう、窓を。

彼がたまにうつるから。







日に日に彼に想いを伝えたくて
触れたくて胸が苦しい。


そして日に日に彼が私を

見つめる回数が増えている気がする。



…嗚呼、そんなわけないのに。






 

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