Go to the Wonderful Day's
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「ほら、制服」
月曜日の朝を迎えてしまいました。
俺は泉翔奈が洗ったらしき制服のシャツを渡される。
あとズボンとね、パンツさんも。
シャツを着てみた。
どう考えても見え過ぎだ。
いつもよりボタンを多めに閉めてみても…目立つぞ。
「早く、何ノロノロしてんの」
ハァ。
やっぱりコイツの首も凄いな。
「絆創膏くれ」
「無い」
絆創膏がない家なんてあるか?普通。
「嘘つくな。くれ」
すると、コイツはやれやれ的な冷めた視線を送ってくる。
「バカ過ぎる。絆創膏なんて貼ったら余計に目立つだろ?何カ所貼るつもり?」
おまけに溜め息まで吐きやがった。
確かに。
一カ所ならまだしも、俺の場合何カ所貼ればいいんだ?って話しだな。
一緒に居るところを見られなければ、まぁいいか。
そして学校の準備が出来た俺達は、1階へ降りる。
ん?まだちょっと早くはないかい?
「おはよう、翔奈。…あれ?翔奈のお友達?昨日泊まってたの?」
………。
まさか。
まさかまさか!
泉翔奈の、ママンか?
ママンなのか?
この美女…ママンなんだなっ?!
「あ、はいっ。お邪魔してました。夏川っていいます俺」
本当は息子さんに拉致られたんですけどね?
しかも昨日だけじゃなくて金曜日から居るんですよ。
はっ!
て、ゆ、う、か!
この首、
大丈夫だろうか。
昨日泊まった俺と自分の息子、両方キスマーク付いてんだぜ?
疑われる…
ヤバい。
こんな綺麗なママンにっ!
「金曜日から泊まってたんだよ、コイツ」
……………。
「そうなんだ?仲がいいのねっ」
ママン?
大丈夫か?ママン。
めちゃくちゃ美人だが、ほんのり天然入ってる気がしてならない。
この首、気にならないのか?
「じゃあトースト追加するわねっ。座って待ってて?」
さてこのママンだが。
泉翔奈と聖羅ちゃんに激似なわけじゃないが、やはり似てる。
コイツのパパンはどんなんだ?
えらい男前には間違いないだろうが。
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