『鶯』と呼ばれた日から… 弐
[留守番](1/9)
*かぐや
「……何じゃ、揃いも揃って珍しい。花だけ置いてさっさと帰れ。」
兄弟揃って今度は何の用じゃ。
「うーん…まぁ、取りに来るからいいけどちょっと鶯を預かっていてくれないかなぁ。あの女をぶん殴りに行くんだ。」
天遊の阿呆は訳の分からぬことを言う。
あの女とは差し詰め瑠璃のことじゃろう。
「好きなだけ殴ってくればよかろう。妾には関係のないこと。ほれ、さっさと行かぬか。」
出来れば戻ってくるな。
預けるも何もそもそも妾の猫じゃ。
勝手に置いて行けばいい。
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