『鶯』と呼ばれた日から… 弐
[神様を騙す](1/9)
*鶯
私は一人で考えて考えてある事を思いついた。
天遊を苦しめない方法をついに思いついた。
それは、天遊に私を忘れてもらう事。
1日ずつ少しずつ忘れてもらう。
私が死ぬ時、私が誰かも分からないようにしてしまえばいい。
私の痕跡を消し全て忘れ去られる事こそが私からの最大の愛情表現だと気付いた。
それに気付いた日から私は姫さまのところによく飛んだ。
神様の記憶を徐々に奪っていく方法を月まで探しに行った。
姫さまは優しいから何でも教えてくれる。
そして何でも与えてくれる。
姫さまの協力こそ、私の成功への道だった。
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