僕、時々兄弟
*[01](1/40)
叶「……」

家が燃えている。

なんで?

今日、朝は普通に家を出た。

母さんもいつも通り酒飲んで寝てた。

いつも通り授業を受けて駄弁って。

帰ってきたら目の前炎。

ちょっとよくわかんねぇな。

「ちょっと!叶汰(カナタ)くん!」

叶「あ、おばさんこんにちは」

近所のおばさんが教えてくれた。

簡単に言えば、僕が帰ってくる前に母さんがどっか行ったあと、こうなったと。

まあそれ聞いてもよくわかんねえけど。

叶「ありがとうおばさん」

「叶汰くん、これからどうするの?もし良かったらしばらくおばさんの家くる?」

叶「や、大丈夫。何とかするから。
ありがとう」

「そう… 何かあったら言ってね」

叶「ありがとう、じゃ」

そのあともおばさんは何か言ってたけど

聞いてない。

友達はいるけど泊めてもらえる仲の奴はいない。

今あるのは制服、鞄、携帯、少しのお金だけ。

母さんとは連絡はつかない。

つかないというか、番号変えてやがる。

これは…

叶「チッ…めんどくせぇ」

さて、どうしたものか。




- 2 -

前n[*][#]次n
/53 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]