ダイジナコト

 
蘇り ( 1 / 10 ) 

 


 
宇野said:

今あたしは、にっしーと下校中。
暗いあたしに気を遣ってか、最初は明るく話しかけてくれてたけど、そのうち何も言わなくなって、2人の足音だけが響いている。

あたしって無愛想でかわいげのない女だよね。

だけど、にっしーの歩幅はきちんとあたしに合わせて歩いてくれてて、にっしーの優しさを感じる。

って、あたしさっきからにっしーに優しくされてばっかりじゃん。


あたしは何度も断ったけど、にっしーが家まで送ってくれるからって言ってくれて、気付いたら家の前に近づいていた。

なんか早かったな。
会話がなかったのに全然気まずくなかったし、それに何より、にっしーが隣にいてくれてすごく安心した。


宇「あ、家ここだから。
今日は迷惑いっぱいかけちゃってごめんね。
送ってくれてどうもありが……」


うそ?!
なんで??
なんであいつがいるの??


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×しおり×
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