シンデレラ君とチャーミングちゃん
[  シンデレラ君の弟子入り](2/9)





『「終わったぁぁぁー!!」』


「………ムカつく……。」





食堂にて何かが終わったことの喜びを豪快に披露する私と朱里


その様子を頬杖を付いた状態で


“ ムカつく ” と言葉を発するのが幼馴染の矢野涼太こと、デカブツ





「あれ?涼太君はまだなの?」


『コイツは明日までらしい、やーいやーい。』


「……こんのやろぉ…。」


『じゃあな涼太、おっさきー!』





終わった?


明日まで?


分からない人の為に説明すると…


私と朱里は今期のテストを全て受け終えて


今日から夏休みに突入!





涼太はもう一つテストが残ってて


明日から夏休みになるらしい





それを茶化す私と僻むデカブツ


そういうことである!





『まぁまぁ、そう怒るなってー。ぼっちな涼太クンの為に昼飯は一緒に食ってやってんだから。』


「別にぼっちじゃねーよ。他断ってココにいんだよ……


『ん?なんか言ったか?』


「…なんもねぇよ。つーかどんだけ食うんだよ!!」


『そりゃ、人の金で食うかけそばは絶品なんだから何杯でも食うに決まってんだろーよ!』





梶瑞季


食堂にて大食い大会実施中


現在の記録…かけそば3杯目





一緒に飯食おーぜ


という誘いに乗ってやった代わりに


昼飯代を全額援助して頂いている


ありがたや〜ありがたや〜、うましっ!





「ったく、現金なヤローだな。そんなんだから横にばっかり成長すry…ぐはっ!!


『さて涼太クン、4杯目のかけそばを買いに行きませんこと?』


「…て…めぇ……。」





余計なことを言い掛けた口を塞ぐために


涼太の鍛え上げられた腹目掛けてボディグローを放ったことは言うまでもない





 



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