真瀬太一にはご注意を!
[強敵は自分の気持ち](1/6)


「頭やられた




そう、二日酔いなのです




結構飲んだから仕方ないけど



仕事はいつも通りある訳で。





お酒控えれば良かったなーと思う朝






そしていつものように、出勤



メイクのノリが悪くても、気にしない

って訳にはいかない





真瀬先輩には、少しでもまともに見られたい







「おっけい」




鏡で自分の顔をチェックして、いざ出陣





「おはよ稲垣」

「おはようございます」

「二日酔いやばくない?」

「はい、飲みすぎました」



唯先輩は、 二日酔いって感じ出てない

頭痛そうにも見えない。
メイクもちゃんとしてるし、肌もツヤツヤ


完璧だわ






「そういえば、唯先輩っていつ帰るんでしたっけ」

「明後日に発つよ」



パソコンを見ながら、書類ともにらめっこしている




そして誰かに呼ばれて唯先輩は、席を外した






私も頑張らなきゃな〜





「おはよ」


突然真瀬先輩に後ろから声を掛けられびっくりした




「おはようございます!」

「佐奈田帰ってどこいる?」

「あー今呼ばれて席外しちゃいました」

「そっか了解」



そういえば昨日、真瀬先輩は唯先輩と顔合わせてないんだ

きっと誰かに唯先輩が帰ってきてること聞いたんだろうな




キョロキョロしながら、自分の席に座る真瀬先輩は
きっと佐奈田先輩を探してる


会いたいよね。同期なんだし





そして、唯先輩が帰ってきたのか



「佐奈田」

「お!真瀬〜!久しぶり」



二人の懐かしむ声が聞こえてきて

私は、気にしないように仕事に没頭した







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