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[早朝のキス事件から](1/2)

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それから仕事中、真瀬先輩とは話すことも目を合わせることもしなかった


一応は、あまり会社の人には違和感がないようにその場にいたつもり




真瀬先輩も、そんな感じだった




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仕事が終わって、
エマちゃんにまた合コンに誘われた



しかも、みんながいるところで

もちろん真瀬先輩もいるところで


もちろん断った

行く気になれない！



「稲垣〜合コン行かないのか〜？」

「はい、まあ…」



上司や先輩には、からかわれまくった




そんな中、会社を出られたと思ったら
後ろから声をかけられ、立ち止まった






「稲垣」



振り向かなくたってわかる




真瀬先輩の声だもん





振り向かずに、振り向かずにいよう…




「なんですか…」




そしたら、先輩は私の前に回り込んだ





「キスの責任取る」

「責任？！」


突然、こんなことを言った先輩をポカンと見つめた



キスの責任、この言葉の意味がうまく理解できなくて、聞き返した



けど、真瀬先輩が言ったのは
とんでもないセリフだった





「俺と付き合って」





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