真瀬太一にはご注意を!
[真瀬太一の餌食](1/5)


真瀬先輩にいろいろ言われたからって

仕事でミスする私じゃない



テキパキこなし、一日は無事終了


普通だったら、終わったーってなるとこだけど





「稲垣、これ」



みんなが帰りつつある中で
言われたの同時に渡されたのは
とんでもない量の書類



「これどうするんですか?」

「全部パソコンに入力」

「はぁ?!?!」



そんな私を睨む真瀬太一


別にそんな睨まれるようなこと
あなたにも、あなたの弟にもしてないし!



昨日の合コン行かなければ


そう後悔しても時すでに遅し




「はい入力すればいいんですね





カタカタとパソコンのキーボードを叩く音



チラっと真瀬先輩を見れば
私よりも多い量の書類のデータをパソコンに入力してる



一応、配慮はしてくれてるんだ




そんな私に気づいたのか、



「お前年下好みだったの?」


冷たくそう聞いてきた




「違います!知らずに行ったら年下だったんです!」



そう否定しても、真瀬先輩の目は
パソコンの画面を捉えたまま




「言っとくけど俺の弟、ハタチだから」


「え?!23って言ってましたよ?!」


「らしいね」



嘘つかれた上に真瀬先輩の弟だもんな〜


なんか兄弟揃って悪魔に見えてきた






「合コンのなにがそんな楽しいんだよ」



突然ポツリと言い放った真瀬先輩




「行ったことないんですか?」



恐る恐る聞けば、



「なめてんのか。行った上で言ってんだよ」


思いっきり睨まれた


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