†――[監禁生活](1/19)
次の日の昼間。
学校には登校して来たものの何だか気分がのらない……
昨日は未佳さんの事が心配だからと付き添いとして恭介さんは病院に行き、
アタシ達は警察の人と少し話しをして事を終えた。
警察からは念の為、住まいを変えた方が良いとの提案があったがお父さんは暫く考えると言ったっきりだ……。
「引っ越すのかなぁ…」
「ねぇクズノキ、アンタの家で昨日騒ぎあったんでしょ?」
皆がお弁当を広げているが自分はご飯を食べる気にもなれず一人小声で呟いていると直ぐ隣から掛かる声…。
声の主は中学生の時からアタシをイジメている人物である笹塚桜子だ。
高校まで一緒で更にクラスも一緒だなんて本当に最悪だと思う
「そうだけど…」
「やぁーだー。アンタの所為であたしに何かあったらどうするの?」
それは無いだろ…。
もう関わるのも面倒くさい
「ちょっと聞いてんのクズノキ!?」
「おい笹塚止めろよ!みんな見てんだろ!」
うるさい、そう言ってやろうとすれば更に声が掛かる。
「キリト…」
「北瀬君もよくクズノキなんかと関われるよねー、こんな女キモいだけじゃん」
「ミナミンはキモくなんかないし。それとクズノキって両親方にも失礼だろ!」
「はっ。ミナミンなんて言ってんの?キモミンで良いわよ、こんな奴!」
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