きみのジャスミン
[ひめごとふたり(編集中)](1/10)

今朝起きたら、俺たちは真っ裸になって床に寝ていた。

全然途中から記憶が無い…

俺達は一体、なにをどこまでやったんだ…

起きた時にはまだ、セリカも寝ていて、とりあえず、ふとんの中に入れて、
仕事に出かけた。

いろいろ考えてしまうけど…

幸い、店長は疲れたと言って、奥で寝ている。

客もそんなたくさん来る訳じゃないし…

にしても、昨日は本当にとんでもない事をしてしまったぁぁぁ!!!

キスがあんなに気持ちいいものという事を知ってしまったし…

やばい…中毒化しそう…

セリカの身体、本当にいい筋肉していたし…

すべすべだったし…

また、触りたいな…

………

って、やばいやばい、
俺、なんてこと考えてるんだ。

あぁ、やばい…

セリカの事ばかり考えてる…


「セリカ…」


「…かずま?」

ん?セリカ?
いやいや、こんなところにいる訳がない。
セリカが外に出れる訳ないし…

とうとう、俺、セリカの事考えすぎて、
幻聴まで…

「かずま…、ねぇ…」

「えっ!?セリカ!?」

声の聞こえる方を向いてみると、本当にそこにセリカがいた。
そして、セリカが抱きついてきた。

「セリカー、和茉くんいたー?」

「あれ?咲乃さんも?」

え?どうして…

「いたんだね!会えてよかったねー」

咲乃さんはそうセリカに言って頭を撫でた。

「え、咲乃さん?どうしてここに?」

「それがね、聞いてよ、和茉くん!!
セリカが朝起きて、和茉くんがいないことに気づいて、僕のところに来たんだよ。」

確かに仕事だったし、気持ちよさそうに寝ていたから、布団に寝かせ直したけど…

「本当に和茉くんのお陰で、セリカが成長していくよ。和茉くんに今すぐ会いたいって、それだけを考えて、今まで外に出ようとしなかったのに。」

セリカが俺に会うために外に出てきてくれた?

こんな、嬉しいことがあるだろうか…

「かずまの顔赤い…大丈夫?」

「セリカ、多分その赤さは大丈夫だよ。」

咲乃さん、さすが人生の先輩。

「そうなの?ならよかった!」

セリカはそう言って、笑った。


あぁ…かわいい…

ん?

かわいい?


いやいやいやいや、何度も言い聞かせているが、セリカは男だ!!

可愛いとかそんなこと思う訳が…

まだ、俺にくっついているセリカをもう一度見ると…

「かずま…もっと赤くなってるよ……!」

やっぱり、可愛い。

「それも多分、大丈夫だよ。」


咲乃さん、説明してくれてありがたいが、もうそろそろセリカが離れてくれないと、 俺が赤く熱くなりすぎて、死んじゃう…




- 33 -

前n[*][#]次n
/42 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]