王と騎士 Ⅱ

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技術大国でも知られる神聖ヴァリニア帝国では、あらゆる最新科学技術を詰め込んだ戦闘騎、通称フランス語で悪夢と言う意味のコシュマールと呼ばれる殺戮兵器で圧倒的なまでの武力を誇っていた

空を自由に飛び回り、建物を破壊し人々を撃ち殺し焼き払う

悪夢と呼ばずしてこれを何と呼ぼう？

しかし、その外観は悪夢と呼ばれるには程遠いほど美しい

コシュマールの発案者が言った

「死ぬ間際にその瞳に映る最期のものがせめて美しいものであって欲しい」

今はマッドサイエンティストと揶揄される彼のその言葉はどんな意味をしているのか

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