Obsidian
[Purologue](1/2)
真っ暗な廊下の先
シリウスのように光る光
“あの光にいけば・・"
どれくらい時間が経っただろうか
どんなに走ってもたどり着けない
“待って”
ふいに肩を掴まれる
瞳が赤にも緑にも見え、金髪で、右目が髪に隠れている女性が立っていた
“そっちに行ったらダメ”
どうして?私は早くここから出たい
手を振りほどき光に向かってまた走り出す
“行っちゃダメ!そしたらあなたは・・あなたは・・・”
光が大きくなってきた
“これで・・やっと・・”
途端に足もとが崩れ落ちる
そして私も落ちる
最後に見えたのは上の方で笑うあの子
“だから言ったじゃん、そっちに行ったらダメだって。あなたは・・・なんだから。”
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