1日いじめゲーム

1/2 危ない報告



「美紀…」



陸夜がポツリと呟いたのを、私は聞き逃さなかった。



「…は?」




安藤さんは嬉しそうにしている。



「…陸夜?」



私が名前を呼ぶと、陸夜ははっとした。



「あ、えと、安藤!」



陸夜が安藤って言った瞬間、安藤さんは悲しそうか顔をしながら、私を睨んでいた。




「あの紙安藤だろ!
なんで俺達の事を別れさせたいんだ。
俺達はどんな事があっても別れない。
例え粟生がいじめられても俺が粟生を守る。」



陸夜が言ってくれた事が嬉しくて、私は泣いてしまった。



安藤さんの方に目を向けてみると、私と同じように目から水が出ている。



「安藤…ごめんな。」



安藤さんは私を睨んで教室を出て行った。



パチパチパチ



ん?
拍手の音が聞こえるんですが…。
幻覚ですかね。



「凄かったわ。」



あ、幻覚じゃない。



この声は…




美登里だ。



「美登里はやいね。」



私がそう聞いたら
「ちょっと危なそうだったから来てみた」
と言った。



「何が危なそうだったの?」

そう聞いたら美登里は口を開いた。







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