夢を追いかけてたら洗脳された話。

-3-(1/74)







卒業式当日でさえもスッピン同然の顔。


あー、やってらんないなーと思いながら。



着々と進んでいく卒業式。


あれだけ毎日、帰りたいだの卒業したいと言っていてもやっぱり寂しかった。



皆んなで写メ大会をしていると一通のライン。


それは先生からだった。




「今日は東京で芸能関係でメイクアップアーティストをしている娘が帰ってきてメイクレッスンするんですが来ませんか?」



え。


今日は卒業式よ?


この後打ち上げあるし、もう中々会えない人もいるよ?


そんなんあり!?


とか思って私は


「とても受けたいですが今日は卒業式なので行けません。


と返した。



帰ってきた返事は


「中々受けられないよ。卒業式昼まででしょ?自分に合ったメイク教えてもらわなくていいの?」


こんな風に言われたら断れないじゃん。


私は渋々

「分かりました。受けさせてもらいます。」


と返事をした。


実はそのメイクレッスンを受けるのは初めてではない。



何週間か前に受けたことがあるのだ。


その時に今度私のメイク道具で私にあったメイクをしてあげると言われていた。


それは嬉しいことだけれど


今日は流石に私の気持ちを考えて欲しいところだ。


友達に打ち上げ行けなくなったと言うと心底驚かれた。



卒業式で明日からもう毎日会うことがなくなる友達。



今度遊びに行こうね!絶対誘ってよ!


って念押しして



あっけなくバイバイして別れた。



- 25 -
前n[*][#]次n
bookmark
/102 n


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[edit]

[←戻る]