#0 : prologue(1/1)
それは、突然だった。
いつものように、新作のフラペチーノが発売されたからと、某コーヒーショップへ学校帰りに寄った。
新作のフラペチーノは抹茶とホワイトチョコレートで、私の好みど真ん中だったから飲みたかったんだよね。
「…ってかさ、付き合ってよ。」
なんの話をしていたかは、覚えていない。きっと、いつものようにくだらない会話だったと思う。それの途中で、話の流れをぶった斬るように、言われたその一言。
「はっ…、はい?」
「だからさ、付き合って?」
「なっ、なっ、なっっ…!?」
彼は、私を翻弄させるのが、お上手だ。
「明日、買い物するの付き合って=H」
クスリと小馬鹿にしながら、私のことを弄ぶ。いつだって私は、彼の掌の上で転がされている。ううん、転がってあげているのだ。
egoisming!
(エゴイストなのは私?彼?)
- 1 -
back next
▷bookmark
⇒作品レビュー
⇒モバスペBook
top