あたしがお嬢様!?

☆ [プロローグ](1/2)
「うわッ!!!もうこんな時間!?ヤバい!!いっそげ、あたしぃぃいいぃ!!」




猛暑のなか、駅まで走るあたし。


もう、ほんとに暑い!いや、熱い!!!






事のはじまりは、1週間前に遡る。






*********

高校生になって初めての、夏休み。

朝から両親が出かけてるのをいいことに、一人でゴロゴロしていた。

だぁれかぁぁあぁ。遊んでぇえぇ!







ピンポーン







んぇ?誰だろう??






インターホンにうつったのは、スーツをキチッと着こなした男の人。






「はい。どちら様ですか?」



『星名グループの者ですが、桃野さんのお宅でしょうか。』






……はいぃ?確かにウチは桃野ですけど。
ほ、星名グループって…………超エリート社じゃん!!!!!





簡単に説明すると、我が国の財政を支えている会社様様!で、知らない人なんか、ぜーーったいにいない。







「はい、桃野ですけど……。た、立ち話もなんですし、どうぞ上がってください。」








な、なんでこの家に…!?緊張だよ〜。




うわぁああぁぁぁっしょおおぉぉい!
近くで見ると…超イケメン!!






「それでは早速本題に入ります。桃野るちあさん、あなたは星名会長のご令嬢なのです。ですので、星名グループに来ていただきたいのですが。」






あ、桃野るちあってのはあたしの名前ね。
って…え??


………なんですとぉぉぉぉ!?







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