空色郵便

2章-2.花と回想 ( 1 / 1 ) 



 ―蛍草は、俺の故郷の野原の一角に咲いている花だ。確か…夜になると、夜光茸(※キノコの一種で月夜茸ともいう)の様に光るという様な言い伝えが有った筈だが…最近は見ていない。


…其処まで思い出した時、俺は此の落とし主―否、送り主が誰なのかを悟った。

其れは…幼馴染みで植物好きな親友、春日井智也だ。


「トモ…粋な事をしてくれたもんだな…」


そう呟くと、俺は20年振りに旧友に電話を掛ける事にした。


プルルル…プルルルル…カチャッ。


『…はい、春日井です』

「よう、トモ。…プレゼント、ありがとな」

『え…タケル!?…そうか、届いたか…良かった。』


…其れから、俺達は暫く夜更けまで話し続けたのだった…。


[2章 了]

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