セイヴィアーA Legend of the Twilight Princess.
[古代の機械神編 【氷鷹】](1/8)

【氷鷹VS雷爪竜】

「おい、鷹宮!帰還命令ってどういう事だよ?!」

天上院と呼ばれた金髪の男が黒髪の男に問いただす。

彼らが今いるのは、皇都ガルシアから、南西に30キロ程離れた小さな村だった。

地球にいた彼らは、本部からの帰還命令を受け、時空転移魔法を使いヴァルハラに戻って来ていた。

本来は、本部の一室に出る筈だったが、何らかのバグが空間に発生し、このような辺鄙な所に飛ばされたのだった。

まぁ、別の時代や別世界に出なかっただけマシだが。

「さっきも説明しただろう。聖天守護公社本部の地下深くに封印されていた物を復活させたバカがいるんだ」

早足で歩きながら、黒髪の男、鷹宮が説明する。

「だから、それってそんなに大事な物なのかよ?!」

「もちろんだ。あれは、かつて“終焉ヲ齎ス者”と呼ばれた魔兵器だ!それが復活したとなれば、事は一刻を争う。僕達も早く合流しなければ」

聖天守護公社本部は、中心に本部の要となる建物があり、そこから北東、南東、南、南西、北西に地下通路が伸びており、その先に地下数十メートルという広い空間がある。

そこは、堕天使達が投獄されている監獄だった。

魔兵器は、その監獄の一室に封印されていたのだ。

鷹宮達が到着した時には、既に皇都は壊滅状態だった。火の手が上がり、黒煙が上がっていた。

「おいおい、マジかこれ?ここは皇都なんだぞ?!」

南門からは皇都に住む住民達が大勢逃げ出していた。

「まだ住民がいるかも知れない。僕は東の地区を見てくる天上院は西を頼む」

「了解、行くぞ、シルヴィ」

鷹宮達は二手に別れ、逃げ遅れがいないか捜索する。


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