セイヴィアーA Legend of the Twilight Princess.
[動き出す運命編 【暗躍】](1/15)
幾億もの星が空に輝いている。
夜空は澄み切っており、雲一つない。
幻想的なオーロラと青色や黄色といった淡いネオンライトが街を包み、人々は穏やかにこの街の夜景を楽しんでいる。
この街の中心には大きな公園があり、そこに巨大な時計塔がそびえ立っていた。
その時計盤の時刻を見ると、丁度12時を指すところであった。
しかし、かなりの人間が公園内にいる。
どうやらフリーマーケットが行われているようだ。
深夜0時ともなれば、真夜中もいいところだ。
そんな時刻にフリーマーケットとはおかしな話である。
しかし、誰もその事に疑問を抱く事はない。
それもその筈。なぜなら今は“昼の12時”なのだから。
ここは天使達の住む世界、ヴァルハラの僻地【夜光都市ムーンライトシール】。
一年中、太陽が昇らない極夜という極めて珍しい気候の土地だ。
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