元カレが担任の先生になりました。
[episode9](1/19)


優「ということで、今から体育祭の
種目を決めてもらいます」

もうすぐ体育祭。

この行事には私もたくさんの

思い出がある。

優「出ないのは禁止だからね」

生徒達から嫌そうな声も出る中、

私も二人三脚出ないといけなくて

ちょっと億劫。

先生達の種目なんて、考えた人は

ただの意地悪だと思う。

夏「星宮先生、この黒板に
種目書いていきますね」

優「すみません、お願いします」

あれからだいぶ経ったけど

進展はない。

不自然な日々がこれからも続くと思うと

胸が痛い。

葵「はいはーい!先生質問!」

優「ん?なに?」

葵「かっこいいと思う種目教えて!」

「お前、まだ優月先生のこと
狙ってんのかよ。やめとけって」

クラスで爆笑が起きる中、

馬鹿な質問をしてくる生徒に

苦笑いをする。

優「私は、真剣にやってれば
かっこいいと思います」

葵「ふーん。」

ふーんってなに。

対応しずらいんだけど。

夏「俺はやっぱリレーが
かっこいいと思うけど?」

葵「夏稀君に聞いてないし」

優「夏稀先生でしょ?」

夏稀のフォローにほっとしながら

先生らしいことを言う。

いまだにこの感じには慣れない。




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