調教学園
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∇はじまりの犬(3/5)
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僕はその犬を見る。
耳はくたびれた雑巾のようにぶらりと垂れ下がり、瞳には光がない。
申し訳程度に整った毛並みに、黒い絨毯に牛乳をぶちまけてしまったかのような皮膚の色。中型犬だろうか。
そんなおよそ可愛らしいとは言い難い犬に僕は話しかけられたのだ。
「なんで、犬が喋っているの?」
僕が話しかけると不細工な犬は人間のように不思議そうな顔をした。
「犬? 俺のことかい?」
「他に誰がいるっていうんだ」
どうやら不細工な犬は自分が犬だと自覚してないらしい。そんな馬鹿な。
というよりも、どうして僕は犬と会話しているのだろう。親友が追ってくるかもしれない。早く逃げたい。
すると不細工な犬は僕を見て不細工に顔を歪める。犬は大笑いする。
「へえ、あんたにはそう“見えてる"んだな。うん。ひひ」
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