調教学園
∇はじまりの犬(2/5)

親友がそこまで言ったところで、僕は教室の外へと駆け出した。

幸い扉は空いている。親友は追ってこなかった。

長い長い廊下を一心不乱に走る。走る。走る。走る……。

走っている最中、僕はたくさんの犬とすれ違った。それはもうたくさん。

いろんな犬種がいた。耳の長い奴もいれば脚の短い奴もいた。

なんで学校の中にこんなに犬がいるのだろう。

悲鳴のような鳴き声を掻き分けて、僕は走り続けた。自然と泣いていた。

なんで? なにが? なにを?

いくら問いかけても答えはない。

そして気づく。

目の前を横切った犬が人間のような笑みを浮かべたことに。

「何をいまさら」

ありえない声がした。



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