親友がそこまで言ったところで、僕は教室の外へと駆け出した。
幸い扉は空いている。親友は追ってこなかった。
長い長い廊下を一心不乱に走る。走る。走る。走る……。
走っている最中、僕はたくさんの犬とすれ違った。それはもうたくさん。
いろんな犬種がいた。耳の長い奴もいれば脚の短い奴もいた。
なんで学校の中にこんなに犬がいるのだろう。
悲鳴のような鳴き声を掻き分けて、僕は走り続けた。自然と泣いていた。
なんで? なにが? なにを?
いくら問いかけても答えはない。
そして気づく。
目の前を横切った犬が人間のような笑みを浮かべたことに。
「何をいまさら」
ありえない声がした。