「人間犬に興味はあるか」 放課後、親友の口から発せられた言葉に僕は困惑する。 いつものように二人きりで夕方過ぎまで教室に居残っていただけなのに、どうしてこんなことになってしまったのだろう。 「どっちなんだ。俺は興味ある」 親友の顔が僕の目の前まで迫る。 沈みかけた太陽が教室を真っ赤に染めている。 言葉が出ない。息が苦しい。 「答えろ。答えろよ。答えろってば」 どうしてそんな怖い顔をしているのか僕には分からない。 ただ、ここにいてはいけない気がする。逃げなきゃ。 「じゃあこうしよう」