パササと何か軽い物が落ちる音が聞こえた。音の方に目をやると、机の上には大量の手紙が山になっていた。中には、手の平サイズの葉っぱも混ざっている。
よく見てみると、机からモコモコと湧き出しているようだ。
「今日に限ってなんでこんなに沢山...!」
クロードはワナワナしながら手紙の山に手を突っ込み、適当に手紙を開け読み倒す。
「鳥が運ぶんじゃないの?」
「あ、これらは人間界ではなくそれ以外の所からですので、机から湧き出るのです。にしても、まだまだ出て来ますね」
ゲンナリした顔をした後、手紙を両腕で抱えあげた。
「取り敢えず、手紙を仕事場に持っていきますので、日和はこの部屋で寛いでいてください」
クロードはそのまま違う部屋に行ってしまった。
「寛げって言ってたけど...」
こんな、オシャレ空間で寛げるわけがない!!!