エロリンピック
オリビア・リーンバーグ 1
室内室外競技問わず、観客は絶えることなく満員だった。
初日であるこの日は目玉と言った目玉は無かったものの、新競技や前大会のメダリスト達に注目が集まった。
「ではここで、テレビの前の皆さんには、午前中に行われた主な競技をハイライトで見ていただきましょう」
※
《潮飛ばし・予選Aブロック》
全裸になった選手が、決められた範囲のサークルの中から、前に広がる和紙めがけて潮を飛ばす競技。
この競技は時間がかかる。その措置として今大会からは制度が変わり、例年の一人二回から、一人一回の潮吹きで予選の勝敗が決まるようになった。
注目のメス豚はなんと言っても前大会で23歳という若さを武器に戦ったアメリカ代表、クレア・アシュレイだった。
「さぁ注目のクレア、手にはピンクローターが握られています」
この競技、選手はバイブ、ローター、素手の三種のなかから競技に使う道具を選べる。
「クレア、ローターをクリトリスに当てて、今スタートです」
ローターから起動音が鳴り、クレアはアメリカ人らしく甘く吐息をもらす。
引き締まった腹筋が早くも汗ばみ、クレアは金色の長髪を乱し始めた。
「今大会からは、メス豚全員に時間短縮のため媚薬を飲んでもらっています。これで一層記録が伸びますよね?」
実況が、《潮飛ばし》解説者のルリカに訊く。
「そうですね。もしかしたら今までとは比べものにならないかもしれませんね」
「おおっと!ここでクレア、早くも腰が浮いてきた!」
ルリカが言い終わるギリギリのタイミングで、クレアに動きがあったのを実況は見逃さなかった。
クレアの呼吸が小刻みに早くなる。身体が火照る。視線が乱れる。
ありとあらゆる変化を起こしたクレアは、競技開始3分で絶頂を迎えた。
陰部から四方に飛び散る愛液は、和紙にシミを作り、その先端は2m地点ちょうどに落ちた。
「素晴らしい記録です!開始早々、素晴らしい記録が出ました!」
実況が興奮気味に言う。ルリカも隣で「そうですね!」と相槌をうった。
(クレア・アシュレイ、ただいま記録、2m)
アナウンスが告げられる。と同時に、陸上競技場は拍手と歓声に埋めつくされた。
一方、クレアはローターを止めることなく競技を続けていたところを、係員に無理矢理止められ、そして会場の奥へと連れていかれた。
これがこの競技の恐いところである。露出願望が高いメス豚は、たまに競技を忘れ、自らに快楽を与えることに没頭する。
しかしこの場合、失格にはならない。むしろ観客側にとっては良いサービスだ。
「続いてはこちらも注目、前大会の金メダリスト、イタリア代表のカルラ・バジリット!!」
長身のカルラが競技場に入ると、観客ははち切れんばかりの拍手で歓迎した。
用意された道具には目もくれず、カルラは素手でサークルに入る。
そして仰向けに寝転ぶと、長い脚を広げた。
実況と観客は口を閉じた。さっきの賑わいが嘘のように会場が静まりかえる。
理由はカルラのあえぎ声を聞くためだ。
彼女のプレイスタイルは、最初から最後まで激しく陰部の中を掻き回すだけとシンプルなものであったが、特徴は声の大きさにあった。
カルラは陰部にそっと手をやり、激しくいじった。
中へ外へ、中指と薬指を同時に出し入れし、時たま人差し指もそれに加わる。
「んぁっあぁあ!!」
大きなあえぎ声。
その瞬間、会場が騒ぎ出した。
「さぁカルラ、一体どこまで記録を伸ばすか?」
カルラは股を目一杯に開き、放水体制に切り替える。
「カルラ、イくのか!イくのかぁ!!」
カルラの腰が小刻みに震える。
「ぉぉおおおっ!!」
足の親指が反り返り、カルラの陰部から激しく潮が放たれた。と同時に、カルラは身体全体を痙攣させる。
その後、カルラは汗だくのまま目を閉じた。荒く呼吸をしている、最初から最後まで全力で自慰をしたのだろう。
しかし、記録はクレアに僅かに及ばず、1m90cmに終わった。
「カルラ、残念そうにアナウンスを聞きながら、クリトリスをいじっております。しかし、決して悪い記録ではありません。予選通過には充分な記録です」
その後、各国のメス豚が奮戦した結果、早々とAブロックの予選は終わった。
上位3名が決勝に残れるこの競技、その3名は以下の通りとなった。
3位イタリア代表
カルラ・バジリット
記録1m90cm
2位アメリカ代表
クレア・アシュレイ
記録2m
1位オーストラリア代表
オリビア・リーンバーグ
記録2m02cm
「予選から早くも大変なことになっております。なんと、無名のメス豚、オリビア・リーンバーグが、強豪メス豚を抑えてまさかのトップ通過です!」
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