(´<_` )むしゃむしゃのようです

第七話「とこやみ村」(2/64)





( ・∀・)「それじゃあ、どうしたって行くのかい。あてもないくせに、無謀な奴だなあ。 そんなに兄様が憎いのか。」

(´<_` )「兄だなんてよんでくれるな、せっかくさよならをしたっていうのに。 このかんじょうをあらわすに、にくいなんていうことばでたりてたまるか。 かぞくをうめるてつだいをしてくれたこと、さよならをさせてくれたこと、 このふたつにはれいをするが、それだけだ、これいじょうかまってくれるな」

( ・∀・)「そうはいっても、地図が真っ白のままで旅をするのは莫迦がすることだと思うがね。」

(´<_` )「それはちがう。おれのちずは、今やっとまっしろになったんだ。 おれは生まれたそのせつなより、そこの、いのちにあふれたしにがみの血でかかれたちずしかみることをゆるされなかった……、このうつくしいましろ、おれは今よろこびにみちている。」

( ・∀・)「口のまわる坊主だなあ、まあいい、あんたの地図が破かれませんよう、祝福あれ、と願うだけじゃあ何にもならん、少しばかりだがこれをもっていけ、 当分の間は楽に生きられるだろうよ」

(´<_` )「これは、きんか。……わるいな」




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