ストーカー相手にストーカーされてました

[静かな午後](1/8)

「お疲れ様です」

「お疲れー、どう？メニューデザイン思いついた？」

「あー…一応考えたんですけど自分じゃまだ納得いってなくて」

「そかそか、ゆっくりでいいよ」

そう言ってオーナーはキッチンへ入っていった。
この喫茶店でアルバイトを初めて、もう２年くらいか。本当によくしてもらってる。

そう考えながらホールを掃除していると、カランカランというお客様の入ってくる合図

「いらっしゃいませ」

と声をかけると

「あ、朝比奈くんお疲れ様」

「片桐、と宮﨑」

俺の大学の知り合い…いや友人？

「お好きな席どうぞ」

そう言って俺はおしぼりと水を用意して2人の座っているテーブルへ向かう。

これは、ストーカーたちのお話じゃなくて、もう１つのお話。

静かな午後 __朝比奈静 side__

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