ストーカー相手にストーカーされてました
[酔ったように赤く](1/11)
身体がだるすぎて寝返りを打つのも辛い。
朝起きると久しぶりの熱に苦しむ。
一人暮らしを始めてもうすぐ4年…このアパート暮らしで熱が出たのははじめてだ。
とりあえずアルバイト先に連絡を入れると、お大事にと言われた。
この時期的にインフルエンザなんじゃないかと不安になる。
というか動けないのでこのまま誰にも気付かれず…、あ、ダメだ寝よう。
もう一度目がさめると相変わらず身体が重く喉が渇く。
喉が痛い、頭も痛い。
時刻は15時を指していた、早めにクリニックへ行って診て欲しいけれど、どうしよう。
こういう時に気兼ねに連絡できる人…、自分の大学の友達を考える。
仕方ない、あまり恩を売りたくない相手だけどスマホを開き助けを求めると、すぐに電話がかかってくる。
『元気ー?熱ねー。とりあえず買い物してそっち向かうわ』
「…げほっ、あ、ちょっとあんまり高いもの買ってこないで、庶民的な…」
私が話してる途中に電話は切れる。
「…大丈夫かな」
再び目を閉じ、インターホンの音で次は目を覚ました。
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