ストーカー相手にストーカーされてました

[麻酔のような](1/8)

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私、片桐花奈子(かたぎりかなこ)
年齢は２０歳、職業は大学３年生

彼を知ったのは２年前。
昔から車が好きで１８歳で普通自動車免許(もちろんマニュアル)を取った。
街中をドライブ中、格好いい車ないかなーと見ながら運転していたらガソリンスタンドに私好みの車が停まっていたので速攻そのガソリンスタンドに寄った。

よくよく見たらその車は従業員さんの車だったみたいで、給油をして貰って帰ってきた。

そしてまた別の日、私は学校帰りにコンビニで肉まんを買って外で食べているとガソリンスタンドで見かけた格好いい車が駐車場に停まっているのを見つけた。どんな人が運転しているんだろうと肉まんをゆっくり食べていたら、私の横をスルリ。

細身で高身長、おそらく180㎝は超えている。
顔も小さく、髪は暗めの茶色という重そうな色だけど柔らかそうな髪質…

ただのイケメンだ。

そう思って見ていると、その人は私の見張っている車へと乗り込む。
私は目を見開き、運転席でコーヒーを飲む彼を見つめる。

たったそれだけ？
そう、それだけ。

私は落ちちゃったんだ、恋に。

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