先生のお好きなように


5.先生の気持ち(1/33)






ん?

今、何時?




「え?!ええっ?!」




時計を見て時間の感覚が完全に狂ってた!

午後1時!13時!昼過ぎた1時!


どうする?!

慌てて起きてバッグの中の携帯を見る。

着信は2回で、どっちも先生から。

夜と朝。




「ひぃ〜〜〜〜っ、どうしよう!どうしよう!」



まだ頭が動ききれてない状態だけど、とにかく先生へ電話!!!

呼び出し音が鳴る間、泣きそうになるのを堪える。



『もしもし?』



いつもの渋くて低い声が聞こえたら一気に動揺してしまう。



「先生!先生!…どうしよう、先生!」

『どうした?何かあったか?」




急に先生はすごく心配した声になってる。





「寝すぎて…寝坊しましたぁ」

『は?お前、今まで寝てたの?』

「正確には昨日の夕方から…電話出れなくてゴメンなさい!」



情けないけど…正直に言ってしまう。



『いいよ。遊びに行くのは今度にするか?』

「…ゴメンなさい…、でも先生には会いたいです」

『そう?じゃ、これから迎えに行こうか?用意できる?』

「出来ます!マッハで用意できます!いつでも来てください!」




あれ?先生の声が聞こえない?

電波悪いのかな?




「?…先生?」

『お前、起き抜けだろうが。30分やるから用意しとけ』

「あ、そうでした。…ゴメンナサイ」

『近くに着いたら電話する』



プッと電話が切れた。

電話を切ったら、まずシャワーだ!と思いながらもクローゼット開けて服を選んだりして…何やってんだ!

何からすればいい?自分で自分が可笑くなるくらい部屋で右往左往していた。

完全にパニックっています…







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