奴隷物語

 “壊れた心”―祐治side― 1/16 

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蓮「ここか?!」



蓮の車が止まったのは、立ち入り禁止区域。

そこにあったのは、数台の車。

唯の車もある。

いてもたってもいられずに、車から転がる様に降りて、プレハブまで走った。







祐「梨華!!」



唯「?!小坂さん?!な、なんで?」



祐「どけ!」



唯「きゃあ!」



驚いてる唯を突き飛ばして、急いで梨華の下に。

梨華を犯していたらしい男達は、離れていった。

室内は、汚物の臭いが充満している。

排便と、尿と、いろんなものが、混ざった臭い。



祐「梨華!」



ぐったりしている梨華を抱き上げると、口が微かに動いた。



祐「梨華?!」



梨「……ゅう、じさんなん、か…………だいっきら、ぃ……………






祐「え………………?」




何かで、殴られたような衝撃が襲う。

そして、いつだか見た夢を、思い出した。

ネックレスと小切手を投げ付けて、

“祐治さんなんか、大嫌い”

そう叫んで、走り去る。

追い掛けても、追い掛けても。

距離は縮まらずに、やっと捕まえても、消えていく。

あの、悪夢を。



祐「…………り、か?」



声が、震える。

反応がない。

梨華の身体は、火傷と暴行の痕で腫れている。

眼は虚ろで、焦点が合わない。

秘部からは、ピンクの精液が流れていて、アナルからは、よく解らない物が出てきている。

仁達に拐われたときよりも、酷い。

こいつらの方が狂ってる。



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