奴隷物語
終わりと始まり 1/30
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あの日から、どの位月日が経ったんだろう。
祐治さんは、あれから来てない。
来るのは、サディストと変態だけ。
変わらない日々。
モノクロの世界。
今日もまた、不快感と嫌悪感に耐える。
“早く終われ”
そう、心の中で思いながら。
揺さぶられ、殴られて、口の中に鉄の味が広がる。
苦痛に歪む私を見て、高らかに笑う男。
やっと終わったと思ったら、今度は3人の男が入ってきた。
別に、珍しい事じゃない。
よくある事だ。
数人で痛め付けて、犯す。
実際、世間でやったら犯罪になる事を、私は受け入れる。
高額で私を買って、自分の欲望を満たす。
父は、高額で私を売って、私腹を肥やす。
この日も、散々殴られ、蹴られ、犯されて。
最後はボロ雑巾の様に、床に投げ捨てられた。
男達の笑い声が、だんだん遠くなる。
溢れ出す涙。
その時、扉が開いた。
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