ねぇ、教えてよ。
[接触](1/8)



「え、こっわ。なんで名前知ってるの?ストーカーかよ。」




ケバ女を引き連れて教室を出て行った新谷大和。





「奈那ちゃん知り合いだったの〜?」




「いやだから、知らないって。絶対ストーカーだよあいつ。」




「えっ!?そうなの!?」




わたしのストーカー発言に驚いている桜はやっぱりわたしは佐伯くんだな〜なんて呑気なことを言っている。




「さっきまで新谷大和のことカッコいいって言ってたくせに。」





と、思ったことを小さな、小さな声で呟いてから視線を前の黒板に向ける。





うん。ごめん、先生。授業聞いてなくて。ほんとごめん、さっきまではやく始まって欲しかったのに忘れてた。




ケバ女と新谷大和がいなくなったこの教室に残っているのは極少数で。




授業を聞いてる生徒は皆無だ。




ごめんね、先生。謝るからさ、その悲しそうな視線をこっちに向けないで。罪悪感マックスだから。





そんな先生の視線を華麗に?避けながら桜に新谷大和のことを聞いてみることにした。






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