【コースター】(カレー)
[10.少年も少女もない](1/28)
 脳の大脳新皮質にある、感覚連合野に、視床下部の近く、海馬と隣り合うようにあるのが扁桃体。
好き、嫌い、という原始的な情動を判断するといわれている。
 扁桃体を破壊されたサルは、天敵を食べたり、同性や異種と交わろうとしたという話を聞いたことがある。
それだけではつまり、どのようになにが働くのかまでは知りえないけれど……

脳損傷に限らず人間にとっても、快、不快、好き、嫌いの概念が破壊されてしまうということ自体が、精神的な意味や、肉体的な意味、どちらかや、どちらもを伴って、伝達が狂う場合があることはある意味僕自身が確認している。

単なる多様な恋愛の容認なのか、実は何らかの伝達に人類規模のエラーが始まっているのか、好意嫌悪はもとよりそんな曖昧なもんだったのか。これは、結構無視できない問題だと思う。


6/2911:29

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