声優少女
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軽く作戦会議をしてから、ユウアたちは早速杜若財閥宅へとやってきた。
まずは遠くから周辺を警戒したが、ボディーガードなどの護衛はいないようだった。
それでもまだ気を抜かず、ユウアたちは慎重に屋敷とも呼べるような豪邸に近づいていった。
「あれ?
意外とセキリュティーシステムは脆いんだね」
門の前まで来たとき、セイが不思議そうに言った。
そして案外すんなりと、白銀一味はターゲットの家へと忍び込むことができた。
屋敷の中には、ひと気は全くなかった。
「ターゲットの部屋はわかってる?」
「もちろん!
しっかりと情報は調達済みだよ!」
ユウアの問いに、セイは元気良く答えた。
「え……情報屋って、ターゲットの部屋の位置まで調べられるの?」
タクミが若干怪訝そうに言うと、セイは当然のように頷いた。
「そんなこと、一体どうやって調べてるんだい?」
「企業秘密」
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