声優少女
 
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ユウアは、突然現れた敵を見て、即座に構えた。




「……あなたが最後の幹部?」




「いかにも。
私は紫煙幹部にして四天王の、──黒クロ──でございます」



スーツに白衣、メガネをかけたその男は、見るからに頭がきれそうだった。




「…黒?ちょっと待ってまさかあなた……」




顔こそは変わっていたが、ユウアはその名前に覚えがあった。




「お喋りはやめにして、さっさと始めましょう」




ユウアの言葉を遮り、黒は白衣のポケットに手を突っ込んだ。



咄嗟にユウアは後ろへ飛び、口元を抑えた。










ユウアの知る限り、確か彼は───


















毒使い。



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