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[4人](1/6)




『参加ですね

受け付けました』



《ガコンッ》

《ギギギギギ


少しずつ、
圧迫していた天井が上がっていく。


「っはぁっ!」


イキトは思い切り空気を吸った。


「い、生きてる
「参加、したしね


カイも荒く呼吸をする。


「これからどうする?」
……ゲーム、ってやつで勝ち残るしか


「そうだよな

って、おいハルカ?」


2人はまだうつ伏せになっているハルカを見る。


「ハルカ」


肩を叩いても動かない。


「まさか


『気絶しているだけです』


「な、なんだよ
心配しただろ

「ハルカ、大丈夫かな
かなりパニクってたし」

「ああ


カイは優しい手つきでハルカの体を起こす。

そのとき、
ハルカの閉じた目から涙が流れた。



『あなた方は今からプレイヤーとして
ゲームをしていただきます。


第一フロアに着くまで
しばらくお待ちください』



ハルカを壁にもたれかけさせて、
イキトとカイは視線を交わらせた。





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