貧乏な私の所に執事がやって来たのですが。
[お嬢様は料理がお得意](3/5)
「……ほ、けん、し、つ…?」
「お目覚めになられましたか、お嬢様」
目を開けると、そこには端正に整った彫刻のような美しい顔があった。
「ぎぃああああ!!!え、なにこれ現実!?私倒れたんだっけ!?!?待って待って待って、え?わ、私の執事?ちょっと待って理解できない」
「病み上がりでございます、お嬢様。落ち着きなさってください」
「っ…!頭が、まだ少し痛む…」
あまりにも急すぎたんだ。もっと二ヶ月前から言われておけば、心の準備はできたんだ。
よりによって今日!当日!!こんなのってあるか!
「改めて、お嬢様。お嬢様の執事として参りました、東城海里と申します。」
「よっよよよろしくお願いしますこちらこそ!!あっあの荒川優です!!お手伝いできることがあったら何でも言ってください!」
「それはこちらの台詞ですよ、お嬢様。私はお嬢様の生活をより向上させる為に派遣されたのですから」
生活…向上…?貧乏…脱出?玉の輿…?
「 …私のお手伝いしてくれんの?洗濯とか?料理?お買い物?」
「左様でございます」
…信じないからな、こんな急に生活が楽になるなんて
ボソッと心の中でそう付け加えた。
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